
星野佳路と考えるファミリービジネスの教科書
小野田鶴 and 日経トップリーダー
日経BP / 2019-11-25
この本について
家業にいると、「変えたい気持ち」と「守らなきゃいけないもの」の間でずっと揺れますよね。親との意思疎通もうまくいかず、同級生みたいに思い切って事業をつくるわけでもない。自分は中途半端なんじゃないか、そんな気持ちを何度も味わってきました。 この本がよかったのは、ファミリービジネスを“制約が多い場所”ではなく、“立ち上げリスクが小さく、時間を味方につけられる土台のあるベンチャー”として描いていたことです。親から引き継いだ商品やサービスのおかげで、戦略が実るまで資金がもつ。だからこそ、ビジネスモデルの転換に10年かけてもいい。その視点に触れたとき、家業の環境をネガティブに捉える必要はないのかもしれないと思えました。 また、「最大の壁は親とのコミュニケーション」という率直な指摘も刺さりました。どこの家でも衝突は起きていて、それを前提に“どう対話するか”“どう役割を引き継ぐか”を設計していく。伝統と変化のバランスを、理論だけでなく生々しい現場感とともに示してくれます。さらに、長期視点で競争力を育てるファミリー企業の特徴や、オーナーと経営が重なることで意思決定が速くなる構造も、日々の判断を見直すヒントになりました。 家業の未来を考えると胸がざわつく人、親との距離感に疲れている人、そして「このまま継いでいいのか」と迷っている人には、静かに効く本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
ビジネススクールで教えているファミリービジネス経営論
ジャスティン・B・クレイグ, ケン・ムーア, 東方 雅美, and 星野 佳路

Developing Family Business Policies: Your Guide to the Future (A Family Business Publication) (English Edition)
C. Aronoff、J. Astrachan、J. Ward

アトツギが日本を救う 事業承継は最高のベンチャーだ (幻冬舎単行本)
山根太郎

ファミリー企業の戦略原理 継続と革新の連鎖 (日本経済新聞出版)
淺羽茂、山野井順一

M&Aで創業の志をつなぐ 日本の中小企業オーナーが読む本
中村 悟
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要