
ビジネススクールで教えているファミリービジネス経営論
ジャスティン・B・クレイグ, ケン・ムーア, 東方 雅美, and 星野 佳路
日経BP / 2019-11-25
この本について
家業に関わっていると、「どこまで自分が背負うべきなのか」「変えるべきか、守るべきか」「自分の判断は正しいのか」といった迷いがつきまといます。普通の経営本を読んでも、家族との関係や世代の違いが絡む場面になると途端に当てはまらなくなる…そんな経験がある人も多いと思います。僕もまさにその一人でした。 この本が助かったのは、ファミリー企業特有の“白か黒かでは割り切れない状況”を前提にしてくれているところです。たとえば、成長より手放すことが経営者の大事な役割になる局面や、伝統か変化かではなく「両方を扱う」という視点の置き換え。さらに、事業・ファミリー・オーナーという三つの軸で揺れ続ける感覚に、名前とフレームが与えられることで、無自覚に抱えていた混乱が整理されていきました。 読み終えるころには、「迷っている自分が未熟なのではなく、そもそもファミリービジネスがそういう構造をもっているだけなんだ」と肩の力が抜けます。承継を“リスクの軽減された起業”として捉える視点も、次の一手を考えるうえでかなり現実的でした。 家業に関わるなかで、なんとなくモヤモヤを抱え続けている人にこそ、静かに効く一冊です。
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ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
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