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芸術起業論 (幻冬舎文庫)

芸術起業論 (幻冬舎文庫)

村上隆

累計読者数29
平均ハイライト数 33.3件/人
推定読了時間 約4時間36分
star総合評価 68/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 15%

この本について

仕事でも創作でも、相手に伝わっているのかよくわからないまま進めてしまう時があります。自分の感覚だけを頼りにしていると、好き嫌いや勢いで判断してしまって、気づけば「なんでこれを作ったんだっけ」と立ち止まることになる。僕もそういう迷いが抜けずに、もやっとしたまま手を動かし続けていた時期があります。 この本が効いたのは、村上隆さんが「文脈」と「他者」を徹底して見据えているからです。作り手の主観だけではなく、価値観の違う人にも届くように、説明の工夫をして、歴史という棚に自分の作品を置きにいく。その視点が、創作だけでなく仕事全般にもそのまま刺さるんです。自分の感覚を大事にしつつも、相手のリアリティを想像すれば作品が変わる、という指摘はかなり現実的で、読んだあとに「たしかに」と腹の底で納得しました。 さらに印象的だったのは、芸術を特別扱いせず「社会で戦いながら続ける仕事」として語っているところです。タフさやお金のリアルから逃げない姿勢は、創作を夢物語にしがちな僕には刺さりましたし、自分の怒りや執着すらも表現の燃料にしてしまう考え方は、迷い続けている人間には救いにもなります。 「自分の表現がなぜ届かないのか」「どうやったらもっと本質に触れられるのか」と立ち止まっている人にこそ響く一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

海外で高く評価され、作品が高額で取引される村上隆。彼が他の日本人アーティストと大きく違ったのは、作品性の高さのみならず、欧米の芸術構造を徹底的に分析し、世界基準の戦略を立てたこと。作品をブランド化する方法、プレゼンテーションの秘訣、才能を限界まで引き出す方法...。稀代の芸術家が熱い情熱と冷静な分析をもって語る必読の芸術論。
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