ヨムナビ
東京藝大美術学部 究極の思考

東京藝大美術学部 究極の思考

増村 岳史

クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2021-05-28

累計読者数13
平均ハイライト数 8.3件/人
推定読了時間 約2時間56分
star総合評価 57/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 53%

この本について

仕事でも創作でも、「結局、自分は何を見て、何を信じて動けばいいんだろう」と行き詰まることがあります。やり方を学んでもしっくりこない、上手くはできるけれど“自分の表現”と言える気がしない。そんなときに、この本の言葉がじわっと効いてきました。 読んでいて特に大きかったのは、まず「感じて考える」という姿勢を取り戻すことでした。論理と感覚のレイヤーを重ねるという話は綺麗ごとではなく、実際に観察の仕方が変わる感覚があります。目の前にあるものを“カメラのレンズのように”事実として捉える、あの静かな集中が日常でも使えるようになる。もうひとつは、「上手くできてしまう自分からの脱却」を求められる場面があるという視点です。藝大の学生が最初に半年間かけて“毒抜き”をする話は、今の自分の仕事にもそのまま当てはまるなと感じました。積み上げてきた技術を一度横に置かないと、新しい問いや意味を作れない瞬間があるんですよね。 そしてもう一つは、「何を表現するのか」という問いの重さです。表現とは、自分を絞り出すエクスプレッションと、世界を自分の目で捉え直して再提示するリプレゼンテーションの両方だという説明があり、これが腑に落ちると仕事の企画や思考プロセスの扱い方が変わっていきます。すぐに答えを探さず、余白を残しながら考える態度も、焦りやすい自分にはありがたい示唆でした。 自分の視点を鍛え直したい人、技術はあるのに前に進みにくくなっている人にとても刺さる本だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

もはや「ロジックの積み重ね」だけでは社会が行き詰まり、将来も不安で、モノが売れず、人も育たない……。 そんな答えのない時代に最重要な「問う力」を育むヒントとして、東京藝術大学の美術学部を取り上げたのが本書です。 ▼ とことんまで「自ら考える」ことを実践する唯一無二の存在 ダニエル・ピンクが「MFA is New MBA」と題した論文を発表したのは2004年。 いま欧米だけでなく日本でも、若手のビジネスパーソンを中心に、MBAのように「MFA(Master of Fine Arts=美術学修士)」への注目が高まっているといいます。 アートを学ぶことは、言い換えれば「自分ごと化」を突き詰めることであり、とことんまで「自ら考える」ことこそ、行き詰まりを打破する力を持ちます。 そして、まさにそれを実践している唯一無二の学び舎が、東京藝大美術学部なのです。 通常は似たような偏差値の「似たような学力・思考の人々」が集う日本の大学の中で、同学部は特異な存在です。 1浪・2浪は当たり前で、40代・50代の学生も見られ、偏差値でいえば40台から70台までが一堂に会し、競争倍率も日本の大学の平均を大きく上回っています。 入試においても「この学生の思考力・表現力はどのくらいで、どこまで伸びそうか」を見定め、学生一人ひとりが個性的でユニークな同学部は、「究極のダイバーシティの教材」ともいうべき存在。 社会やビジネスを考える上でも、これからの最重要項目の一つともいえる「多様性」を尊びつつ、徹底的に思考力を育み、いまや多くの企業も熱い視線を注ぐ同学部の「ユニークさの源泉」はどこにあるのでしょうか。 「アート」と「ビジネス」の接点を追究してきた著者が、東京藝大美術学部の数多くの卒業生や現役学生・教員などにインタビューを行いつつ、その秘密に迫るのが本書です。 発行:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要