
会社を変える分析の力 (講談社現代新書)
河本薫
講談社 / 2013-07-20
この本について
データ分析に関わっていると、「結局この分析は意思決定にどう効くんだっけ…」と迷う瞬間、けっこうありますよね。精度を上げることに夢中になって、肝心のビジネスの現場から離れていく感じ。自分も何度かその沼にハマって、後から「これ、誰の役に立つんだろう」と冷や汗をかいたことがあります。 この本が刺さるのは、まさにそのモヤモヤを抱えているときです。知的好奇心とビジネス価値は別物だと何度も念押しされるのですが、それが説教っぽくなく、具体的な場面と一緒に語られているので、自分ごととして腹に落ちます。分析モデルは必ず何かを捨てている、だからこそ現場の状況を知らないと解釈を誤るという話は、実務のリアルさがあって、読みながら何度も自分の癖を思い出しました。エクセルレベルの分析でも意思決定に役立つなら十分という視点も、肩の力を抜いてくれるところです。 さらに、分析ミスは「減点」ではなく「損失」になるという指摘は、少し痛いけれど大事な視点でした。だからこそ検算力が必要で、最初と最後を見比べるだけでもミスを防げるというのは、実務に直結する小さな工夫として持ち帰りやすいです。現場に足を運んで、分析と現場感覚をつなぐ大切さが丁寧に描かれているのも、この本ならではのリアリティだと思います。 分析の精度やカッコよさより、意思決定に役立つかどうかを軸に仕事をしたい人に刺さる一冊です。自分の分析がどこで迷子になりがちか、静かに見直させてくれます。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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