
プロジェクトを絶対に失敗させない! PMOの極意 やり切るための100のヒント (ディスカヴァーebook選書)
後藤年成
この本について
プロジェクトに関わっていると、「自分はちゃんと前に進められているんだろうか」と不安になる瞬間がありませんか。課題とリスクがごちゃっとしてきたり、会議では言葉だけが宙に浮いて、結局誰が何をやるのか曖昧なままだったり。PMOとして動いているつもりなのに、気付けば“便利屋”になっていて、自分でも何を支える役目だったのか見失いそうになることがあります。 この本が良かったのは、そんな混乱の中で“どこに立つべきか”を具体的に思い出させてくれるところでした。例えば、課題とリスクを分けて扱う理由や、説明責任を負う立場として「根拠は何か」を問い続ける姿勢。あるいは、プロジェクト憲章やスコープ記述書のような土台作りにPMOが深く関わる意義。どれも当たり前に見えるのに、現場が荒れてくると真っ先に吹き飛んでしまう部分で、読みながら自分の抜けを何度も思い出させられました。 さらに刺さったのは、“人ではなく事象を見る”という冷静さと、“危機ならPMに代わって助けを求める”という覚悟が同時に語られている点です。過度に介入することも、逆に突き放すことも違う。ただプロジェクトの生産性を上げるために、必要な線を自分で引く。その姿勢が、実例や運営方法と一緒に描かれていて、現場に戻った時にすぐ試せる感覚があります。 現場の混沌に押し流されそうになっているPMOの方、あるいは「管理のための管理」から抜けられないと感じている人には特に刺さると思います。プロジェクトを前に進めるうえで、立ち戻る基準点を静かに置いてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの48%が集中しています。
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