
データドリブン・カンパニーへの道 データ・AIで変革を進める企業人に学ぶ
河本薫
講談社 / 2024-03-22
この本について
仕事でデータ活用を任されても、「結局うちの会社じゃ動かないよな…」みたいな感覚ってありますよね。計画は立てるのに現場は別方向を向いていたり、空気で意思決定がねじれたり、そもそも何のためにデータを集めているのか自分でもよく分からなくなったり。僕自身もずっとそのあたりでモヤモヤしていました。 この本がおもしろいのは、「正しい経営計画をつくれば会社は変わる」といった綺麗な話ではなく、実際には足元の試行錯誤の積み重ねでしか変化は起きない、と淡々と描いているところです。そのうえで、組織の同調圧力や損得勘定がどうデータ活用を阻むのか、逆にどんな仕組みがあれば社員が動きやすくなるのか、かなり現実的な視点で語られています。特に、成果の共有やメソッドを開く文化が行動をどう変えるかの話は、日常の小さな改善にも置き換えやすいです。 さらに、AIは「賢いかどうか」よりも、「何のために使うかが決まっているか」で成果が大きく変わるという指摘が刺さりました。なんとなく手元のデータを回すのではなく、先に目的と設計を決める。これだけで、同じ分析でもまったく違うアウトプットになる感覚があります。 組織の現実に疲れつつも、データやAIで仕事を前に進めたい人に静かに効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの60%が集中しています。
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