
データドリブン経営改革 (日本経済新聞出版)
保科学世
日経BP / 2022-08-12
この本について
データ活用を進めたい気持ちはあるのに、現場は忙しくて動けないし、部門ごとに温度感も違う。経営の期待だけが先走って、結局どこから手をつければいいのか分からないまま時間だけ過ぎていく…。自分も似たような焦りを抱えていて、この本を読んだときにようやく霧が晴れた感じがありました。 特に刺さったのは、「業務とITと分析が分断されている限り、どれだけ分析スキルを持っていても意味のある成果は出ない」という指摘です。分析力の問題ではなく、組織のつくり方や意思決定の構造に踏み込んで語ってくれるので、現場の違和感とつながるんですよね。また、AIを“効率化の道具”で終わらせず、人間の判断やきめ細かさを支える仕組みにどう変えるかを具体例で示してくれるのもありがたいところでした。さらに、データを持っている企業とアルゴリズムを持つ企業が組むことで新しい事業が生まれる、という視点も、妄想レベルの話ではなく実務の感覚に近い距離で書かれています。 個人的には「自社がデータで戦えるのか」という悩みを抱えている人ほど刺さると思います。変に夢を見せるタイプの本ではなく、現実の制約を踏まえたうえで、どこに突破口があるのかを落ち着いて示してくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
読書の順序
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