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創造性はどこからやってくるか ――天然表現の世界 (ちくま新書)

創造性はどこからやってくるか ――天然表現の世界 (ちくま新書)

郡司ペギオ幸夫

筑摩書房 / 20230807

累計読者数6
平均ハイライト数 22.3件/人
star総合評価 56/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 24%

この本について

創作でも仕事でも、手を動かしているのに「自分の中にはもう材料がない気がする」と行き詰まる瞬間ってありますよね。考えても考えても同じところを回っていて、結局は自分の枠の中で組み合わせ直しているだけなんじゃないか……そんな感覚に覚えがある人には、この本の視点がけっこう効きます。 郡司さんのいう「外部」という概念は、自分が想定している世界のほころびの向こうにある、想定しようにもできない領域のことです。日本画の「書き割りの山」がただの背景ではなく、世界の果ての向こう側を感じさせる装置として描かれている、という説明がとても象徴的で、創造って“内側を掘る”よりも、“外からやってくるものに触れる”ことなんだと腑に落ちます。技術や計画の前にまず作ってみるべきだ、という話も、ああ確かにと頷きました。自分の中に答えを探すだけだと、どうしても二項対立の世界に閉じこもってしまうんですよね。 読んでいると、「創造性とは才能ではなく、外部に触れた瞬間に起こる質的変化なんだ」という感覚がじわじわ積み上がってきます。自分の経験で世界を固定してしまいがちな人ほど、外部とつながるという発想が刺さると思います。 「このまま内側だけで考えていても突破口がない」と感じている人に、静かに効いてくる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

考えてもみなかったアイデアを思いつく。急に何かが降りてくる―。そのとき人間の中で何が起こっているのか。まだ見ぬ世界の〈外部〉を召喚するためのレッスン。  何も閃かない、ネタ切れ、考えが浮かばない、アタマが硬い、センスに自信がない……。悩んでいてもいいアイデアは湧いてこない。それはふいに降りてくるものだ。従来の科学モデルでは説明できない想定外で不気味なものを思いつき、作り出そうとする、計算不可能な人間の創造力。それはどこからやってくるのだろうか。生命科学、哲学、文学から芸術理論までを自在に横断し、著者みずからも制作を実践することでみえてきた、想像もつかない世界の〈外部〉を召喚するための方法。
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