
東大生はなぜコンサルを目指すのか (集英社新書)
レジー
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この本について
仕事の成長とかキャリアとか、頭では「大事なんだろうな」と思いつつ、どこかでしっくり来ないまま日々が流れていくことがあります。年収やスキルの数字ばかりが目につく一方で、「自分は何を目指してるんだっけ」と立ち止まると不安になる。焦りもあるけれど、そこに本心があるのかはよく分からない。そんなモヤモヤ、僕もずっと抱えています。 この本は、いわゆる“意識高い”話ではなく、今の社会で成長がどう語られ、どう押しつけられているのかを丁寧に掘っています。読んでいて刺さったのは、まず「成長=お金やスキル」というあまりに細いレールに、無意識のうちに乗せられている事実を露わにしてくれるところ。そして、「会社に頼りたくないけど成長は欲しい」という矛盾した感情が、じつは環境によって生まれているだけかもしれないという視点。さらに、自分だけの美学や興味に目を向けることで、他人の尺度から距離を置けるという現実的なヒントもあります。 特に、成長したいのか、成長させられているのか分からなくなる時期にいる人には響きやすいと思います。数字や世間の空気ではなく、自分がどこで安心できるのか、どこに面白さを感じられるのか。その基準を取り戻すきっかけとして、この本はちょうどいい距離感で背中を押してくれます。
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出版社による紹介
【仕事と成長に追い立てられる人たちへ】 東大生の就職人気ランキング上位をいつのまにか独占するようになった「コンサル」。この状況の背景にある時代の流れとは? 「転職でキャリアアップ」「ポータブルスキルを身につけろ」そんな勇ましい言葉の裏側に見えてきたのは、「仕事で成長」を課せられて不安を募らせるビジネスパーソンたちの姿だった。 時代の空気を鋭く切り取った『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』の著者が、我々が本当に向き合うべき成長とは何なのかを鮮やかに描き出す。 【目次】 はじめに 就活ランキングを埋め尽くす「コンサル」/成長したがるビジネスパーソンの裏側ほか 第一章成長に魅せられ、振り回される人たち 「成長教」で人生のバランスが崩れる/「会社に頼るな」という風潮を作るのは誰か/安定したい、だから成長したいほか 第二章成長に囚われた時代のカラクリ いま改めて読む『若者はなぜ3年で辞めるのか?』/働かせるためのキャリア教育/「やりたいこと」と「サバイブ」の悪魔合体ほか 第三章 「成長」と「コンサル」 東大生はなぜコンサルを目指すのか? やりたいこと地獄のカウンターとして/「MECE」「結論か話せ」「3つあります」/コンサルをバカにして、コンサルから学ぼうとするほか 第四章コンサルタントたちの本音 インタビュー1 Aさん(20代・新卒)「安定のために努力している」 インタビュー2 Bさん(20代・新卒)「モラトリアム期間で武器を身に着けるために」 インタビュー3 Cさん(30代・中途)「フレキシブルさが全然違う」 第五章 「成長」文脈で読み解くポップカルチャー タワマン文学とコンサル/令和ロマンの分析と圧倒的努力/JTCから羽ばたいた宮脇咲良ほか 第六章成長をめぐる不都合な真実 働き方改革が引き起こす「ゆるい職場」問題/イチロー発言と生存者バイアス/勤勉さは「出し抜く」ための武器かほか 第七章成長に囚われずに、成長と生きる 戦うべき相手は「怠惰のウソ」/成長を目指してキャリア迷子にならないために/ジョブ・クラフティングで自己満足をほか おわりに 「昭和のパロディが令和のコメディ」の時代を生きる 【著者略歴】 レジ― 批評家・会社員。1981年生まれ。一般企業で経営戦略およびマーケティング関連のキャリアを積みながら、日本のポップカルチャーについての論考を各種媒体で発信。著書に新書大賞2023入賞作『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』(集英社新書)のほか、『増補版夏フェス革命 -音楽が変わる、社会が変わる-』(blueprint)、『日本代表とMr.Children』(ソル・メディア、宇野維正との共著)。X(旧Twitter) : @regista13。
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