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パテカトルの万脳薬 脳はなにげに不公平 (朝日文庫)

パテカトルの万脳薬 脳はなにげに不公平 (朝日文庫)

池谷 裕二

株式会社朝日新聞出版 / 2019-05-13

累計読者数3
平均ハイライト数 5件/人
推定読了時間 約3時間17分
star総合評価 50/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 75%

この本について

思い通りに動けない日ってありますよね。やる気が出ないとか、判断が遅れるとか、気づけば反射で選んでいたとか。「自分の意思ってどこまで本物なんだろう」と考え始めると、ちょっとした不安がじわっと広がることもあります。僕も仕事の選択や人との距離感でつまずくたびに、その感覚を思い出します。 この本の面白いところは、「意思決定は脳のゆらぎの追認にすぎない」という、一見すると身も蓄もない話を突きつけながら、その視点がむしろ気持ちを軽くしてくれる点なんです。行動してからでないと自由かどうかは確認できないという話も、未来に完璧な選択肢を準備しなくていいんだと考えるきっかけになります。また、他者の心を読む力が先にあって、そこから自分の心が生まれたという流れは、人間関係で悩むときの見方を静かに更新してくれます。 個人的には、「脳はまだ余裕を残している」という記述がいちばん救いになりました。今の状態がすべてじゃなくて、脳にはもともと余白がある。無理に能力を盛ろうとするより、バランスを壊さずに扱うほうが長い目で効いてくる。そんな感覚がじんわり残ります。 自分の選択に少しでも不安を抱きやすい人、あるいは「意思」や「心」という言葉に振り回されがちな人には、とても静かに効いてくる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人気の脳研究者が「もっとも気合を入れて書き続けている」週刊朝日の連載が待望の文庫化。右手を握ると記憶力がアップする!? など、知れば知るほど不思議な「脳」と科学の最新知見。本書の装丁も手掛ける寄藤文平さんとの文庫版特別対談も収録。
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