
LTV(ライフタイムバリュー)の罠
垣内 勇威
日経BP / 2023-07-21
この本について
マーケに関わっていると、「結局どこを直せばいいのか」が分からなくなる瞬間がけっこうあります。広告を増やすのも違う気がするし、サイト改善も打ち手が細かすぎて効いているのか判断できない。LTVを上げろと言われても、そもそも何から手をつければいいのか…というモヤモヤ、僕もずっと抱えていました。 この本がよかったのは、派手な戦略じゃなくて、“伝わっていない魅力をどう届けるか”“顧客が買いたいタイミングをこちらが把握できていない”みたいな、ごく現実的なボトルネックに光を当ててくれたところです。Webの自動最適化や安易なサブスクなど、「効きそうで効かない施策」がなぜ外れるのかも腹落ちしましたし、データ分析が「発見」より「証明」のために使われるという視点も、現場の合意形成でつまずきがちな自分にはかなり効きました。 LTVと言うと大掛かりな変革を連想しがちですが、著者が強調するのは、全部を変える必要はなく、Meet・Attract・Sense・Tradeのどこに詰まりがあるかを見つけて部分的に解消するだけでいいという現実的な姿勢です。この“過剰に理想を追わない感じ”が、肩の力を抜いて取り組めるきっかけになりました。 短期CPAに振り回されている人や、部署ごとに顧客が分断されている組織で働いている人には特に刺さる本だと思います。読んだあとに「まずこれだけ変えてみよう」が自然と見えてくる一冊でした。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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