
新版 ずっとやりたかったことを、やりなさい。
ジュリア・キャメロン and 菅 靖彦
サンマーク出版 / 2017-05
この本について
最近、人に振り回されて自分の時間がどんどん削られていくような感覚が続いていて、「本当はもっと別のことをしたいのに」と思いながら、気づけば一日が終わっている……。そんなとき、この本の抜粋を読んで、妙に胸がざわつく人は多いと思います。とくに、クレイジーメーカーの描写に心当たりがある人は、自分の創造性以前に“生活そのものが圧迫されている”ことに気づくはずです。 この本が面白いのは、いきなり大それた目標を求めないところです。モーニング・ページのように、ただ書き続けることで意識の汚れが浮いてくる感じや、シャワー中のひらめきに近い「脳の排水」としての効果が語られるあたりに、妙なリアリティがあります。また、自分を否定する声が出てきたら、それを書いてみる、肯定に書き換える、という地味な作業も、思い込みが事実ではないと体感するための地道な訓練として効いてきます。さらに、創造性を邪魔する相手や経験を具体的に書き出すところは、避けてきた痛みに触れる怖さと、それを越えた先にある自由さの両方を教えてくれます。 大きく変わった気はしないけれど、確実に“自分の核”に戻れている感覚が欲しい人に刺さる本です。私自身も、ただ三ページ書くだけで何が変わるのか疑っていましたが、気がついたら他人の気分に振り回されなくなる瞬間が増えました。そんな、小さな回復を積み重ねたい人に向いています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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