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グアテマラの弟

グアテマラの弟

片桐はいり

幻冬舎

累計読者数4
平均ハイライト数 9件/人
推定読了時間 約1時間52分
star総合評価 50/100
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この本について

最近、自分の立ち位置がよく分からなくなることがあります。人からどう見られているか気になったり、逆に他人の価値観に振り回されたり。どこに合わせればいいのかが分からず、妙に疲れてしまうあの感じです。そんなときに思い出したのが、片桐はいりさんの『グアテマラの弟』でした。 この本は、いわゆる「異文化エッセイ」の枠に収まりきらなくて、むしろ自分の輪郭がぼんやりしたときに読みたくなるタイプの一冊です。たとえば、舞台に立つだけで笑われる自分に気づいた瞬間の描写は、劣等感がひっくり返って世界の見え方が変わるあの感じに近いし、子どもが子どもとして扱われない国の空気に触れる場面では、自分の「当たり前」がいかに狭かったかを思い知らされます。そして、ちびでもがりがりでも大手を振って歩ける町の様子は、自分を測る物差しなんて本当はひとつじゃないんだと、静かに腹をすえさせてくれます。 大げさな成功論とは無縁ですが、日々の違和感をそっとずらしてくれる力があります。どこにも馴染めないような気がしている人には、たぶんやさしく響きます。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

グアテマラの古都・アンティグアに家と仕事と家族を見つけた年子の弟。ある夏、姉は十三年ぶりに弟一家を訪ねる旅に出た。まばゆい太陽とラテンの文化で、どんどん心身がほぐれていく。そして陽気に逞しく暮らす人たちと過ごすうち心に浮かんだのは、外国を知らずに逝った父、家事にあけくれ続ける母のことだった。旅と家族をめぐる名エッセイ。
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