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国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

村上春樹

講談社 / 1992

累計読者数13
平均ハイライト数 22.2件/人
推定読了時間 約6時間17分
star総合評価 68/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 48%

この本について

人間関係って、「今ここにいる自分」と「昔から抱えてきた気配みたいなもの」の折り合いがつかなくなる瞬間がありますよね。家庭も仕事もそれなりに回っているのに、ふとした拍子に胸の奥がざわつく。あれが何なのか自分でも説明できないまま、日常だけが進んでいく感じ。僕もずっとそこに名前をつけられずにいました。 『国境の南、太陽の西』を読んで響くのは、まさにその「説明できない揺れ」が丁寧に描かれているところです。島本さんに対して心のどこかに席を空け続けていた記憶とか、幸福なはずの生活の横でふと匂いのように蘇ってしまう感覚とか。誰にでもあるはずなのに、普段は言葉にしづらい部分を、この物語は少しだけ可視化してくれます。そして、何かを選ぶことよりも「選べなかった自分」とどう向き合うか、そこにそっと光が届くような読後感があります。 過去の人間関係をきっぱり整理できないまま大人になってしまった人、あるいは「今の自分はどこから来たのか」が気になる人には特に刺さるはずです。大きな答えが書いてあるわけではないけれど、自分の中に沈んでいた記憶や感情の形が、少しだけ輪郭を持って見えてきます。そういう読書体験を求めているときに、静かに効いてくる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

村上春樹の4年ぶりの長篇書下ろし小説。一人っ子として、ある欠落感をもっていた始に、小学校時代、同じ一人っ子の女の子の友達が出来る。25年後、37才の時、2人は再会し、激しい恋におちる――。

目次

国境の南、太陽の西 スプートニクの恋人
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