
海がきこえる〈新装版〉 (徳間文庫 トクマの特選!)
氷室冴子
累計読者数4
平均ハイライト数 24.5件/人
star総合評価 72/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 77%
この本について
人間関係でつい考えすぎてしまったり、「あの時ちゃんと手を挙げておけばよかった」と後から悔しくなったり。気まずさを抱えたまま時間だけが過ぎていくあの感じって、大人になってもなかなか抜けませんよね。ちゃんと向き合いたいのに、うまくできない。そんなとき、この物語の高校生たちの不器用さが、なぜか自分のことのように沁みてきます。 『海がきこえる』には、大きな事件よりも、判断できないまま流されてしまう一瞬や、言葉にできないままズレていく距離感が丁寧に描かれています。特に「手を挙げるクセがないと、いざという瞬間に挙げられないかもしれない」という場面は、行動できない自分にそっと寄り添ってくれるようでした。里伽子との関係に振り回されながらも、自分の小さな決断だけはごまかさない主人公の姿勢にも、妙に励まされます。誰かを好きになる気持ちが、嬉しさと苛立ちと後悔をごちゃまぜにしてしまうところも、痛いほどリアルです。 「人との距離の取り方がわからないまま大人になった気がする」という人には、とくに刺さると思います。劇的な答えが見つかるというより、あの頃の自分のかけらを拾い直せるような読後感がありました。一度立ち止まって、自分の中のあのモヤモヤを思い返したいときに、そっと差し出したくなる一冊です。
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多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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