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海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉 (徳間文庫 トクマの特選!)

海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉 (徳間文庫 トクマの特選!)

氷室冴子

累計読者数4
平均ハイライト数 6件/人
star総合評価 48/100
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この本について

人と向き合うとき、頭では「ちゃんと話せば大丈夫」と思っているのに、いざ目の前にすると緊張したり、必要以上に構えてしまったり……そんな経験、けっこうあるんじゃないでしょうか。相手の気持ちも自分の気持ちも大事にしたいのに、どっちつかずのままモヤモヤしてしまうあの感じ。恋愛でも友情でも、正しさだけでは動けない場面ってありますよね。 『海がきこえるⅡ アイがあるから』は、その“どうしようもなさ”に丁寧に光を当ててくれます。たとえば、里伽子に向かって「よくやったんだ」と伝える場面。本人が自分を責めているときに、誰かがその場で言ってあげないと届かない言葉ってあるよな、と静かに実感させられます。あるいは、血が出ないからこそ相手の痛みが分からない、という描写。表面上は普通に見えても、他人の心のダメージは本当に見えづらいんだよな、と現実の人間関係にもそのまま置き換えられます。そして、好きだからこそ距離を置くとか、会わない努力をするとか、綺麗ごとだけじゃない“リハビリ”の描写が妙に生活感があって刺さるんです。 大きな教訓をくれるというよりは、私たちが普段気づかない心の揺れ方をそっと可視化してくれる物語です。登場人物たちの不器用さに、自分の過去のやり取りが重なる人も多いと思います。人と向き合うたびに心がしんどくなりがちな人に、静かに効いてくる一冊です。

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