ヨムナビ
イスラム飲酒紀行 (SPA!BOOKS)

イスラム飲酒紀行 (SPA!BOOKS)

高野 秀行 and 森 清

扶桑社 / 2011-06-30

累計読者数15
平均ハイライト数 14.8件/人
推定読了時間 約4時間31分
star総合評価 57/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 31%

この本について

日常の中で、自分が当たり前と思っている価値観が、他の場所では全然そうじゃないと気づいた時、なんとも言えないモヤモヤが残ることがあります。正しさとか常識とか、実は自分の足元でしか通用しないんじゃないか…と。僕自身、旅先でその感覚にぶつかるたびに、急に自分が小さく感じたりします。 『イスラム飲酒紀行』を読んで面白いのは、まさにその「自分の当たり前」が何度もひっくり返されるところです。酒好きの著者が、酒を禁止する国々でどうにか一杯を手に入れようともがく。その過程で見えてくるのは、イスラム世界の“禁止”の裏にある、生活の工夫や、場の空気を読む感覚や、異教徒とのゆるい距離感でした。読んでいるこちらも、価値観のズレにいちいち戸惑いながら、気づけば「自分の見方がちょっと固かったな」と思わされます。 特に、法律で酒が禁じられているイランで、人々がまるでスイッチのように態度を切り替える場面は、個人と社会の間にある微妙なバランスを感じさせますし、密造酒の売人が学生だったり神秘主義者だったりと、単純に“善悪”で割れないリアルさも刺さります。禁止の中にも生活があり、欲望があり、ユーモアまである。そこを覗くことで、異文化理解というより、人間理解に近いものが手に入る本です。 価値観の境界でつまずいた経験がある人、あるいは「世界ってほんと一筋縄じゃいかないな」と思いながら仕事や人生をやっている人に刺さると思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「辺境作家」の著者は、毎日酒を飲まないと一日を終えられない。取材でイスラム圏にいるときも必死でご禁制の酒を探す。そこで見えてきたイスラム圏の“建前と本音”とは?
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要