
旅行者の朝食 (文春文庫)
米原 万里
文藝春秋 / 2004-10-10
累計読者数15
平均ハイライト数 3.5件/人
推定読了時間 約2時間46分
star総合評価 42/100
start序盤集中型
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この本について
旅先で食べものに振り回された経験って、誰しも一度はありますよね。普段は気にしないクセや好みが、家を離れた途端にやたらと存在感を出してくる。自分の「味覚の保守性」にちょっと落ち込んだり、逆に知らない世界に触れて妙に気持ちが軽くなったり。この揺れにどう向き合えばいいのか、答えが見えないまま日常に戻ってしまうことも多いと思います。 『旅行者の朝食』は、そんなモヤモヤを「まあ人間ってそういうもんだよな」と自然に受け止めさせてくれる本でした。ロシアの缶詰がなぜまずいのかを真剣に調べたり、ウォトカの起源争いを史料レベルで追いかけたり、ジャガイモがなぜ世界に広まらなかったのかを丁寧に説明したり。どれも一見どうでもよさそうなのに、読み終わると「自分の当たり前もたいした根拠はないんだな」と肩の力が抜ける。味覚の偏見がふと外れる瞬間の話は、日常の価値観にもそのまま重ねられます。 そして、米原万里さんの視点がいい意味で地に足がついているんですよね。異文化を持ち上げもしないし、斬ることもしない。ただ、食べものを軸に人と社会を見ていくと、こんなに面白いのかと静かに教えてくれる。旅先でも職場でも、自分の「理解できないもの」に出会うたびに思い出したくなる本です。 文化のズレにいちいち戸惑ってしまう人、あるいはそこを笑いながら受け止められるようになりたい人に、特にしっくりくると思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。
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出版社による紹介
その名を聞いただけでロシア人なら皆いっせいに笑い出す「旅行者の朝食」というヘンテコな缶詰や、数十年前たった一口食べただけなのに今も忘れられない魅惑のトルコ蜜飴の話、はたまたロシアの高級輸出品キャビアはなぜ缶詰でなく瓶詰なのかについての考察や、わが家を建てる参考にとはるばる神戸の異人館を見に行くも、いつのまにか食べ歩きツアーになっていたエピソードなど、ロシア語通訳として有名な著者が身をもって体験した、誰かに話したくなる食べ物話が満載です!
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