
シックスサマナ 第21号 エクストリーム・クッキング
クーロン黒沢、村田らむ、アイリス横山、サボール、西山たけし
この本について
仕事でも日常でも、「自分の世界がちょっと狭くなってきたかも」と感じる瞬間ってあります。特に、食べ物や旅行の情報も似たものばかり目に入ると、どこかで同じ景色をぐるぐる回っているような感覚が出てきます。気分転換したいけど、ただ刺激が欲しいわけでもない。そんな微妙なモヤモヤってありますよね。 『シックスサマナ 第21号 エクストリーム・クッキング』は、その“閉じた感じ”をゆるくこじ開けてくれるタイプの一冊でした。読者の方が保存していた抜粋にもありますが、切れ味の悪い中華包丁で料理をし、夜の屋台でクイティウを食べたら知らずにストーンする可能性がある…そんな現実と冗談の境界みたいなエピソードが淡々と出てくる。これが妙に効くんです。極端な料理人の発想や、国によって当たり前がまったく違うという事実に触れているうちに、自分が握りしめていた「普通」がふっと軽くなる感覚がある。 もうひとつ、この本の良さは“わかる/わからない”の線を無理に詰めてこないところです。なぜカンボジアで大麻がスープのダシになるのか、その理由は分からないまま話が進む。でも、その「分からない」を許容したまま読むことで、世界の入り口に立っているような気持ちになる。雨後の筍みたいに増える新潮流や極端な価値観を、面白がりながら安全に眺められる距離感が心地いい。 普段の仕事や生活で視野が固まりがちな人や、「自分の感覚をちょっと揺らしたい」というタイプには特に刺さると思います。読んで即行動が変わるような本ではないけれど、考え方の余白がじんわり広がる。そのゆるさが、この本の大事なところだと感じました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
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