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世界史を大きく動かした植物

世界史を大きく動かした植物

稲垣 栄洋

PHP研究所 / 2018-06-18

累計読者数77
平均ハイライト数 27.6件/人
推定読了時間 約2時間36分
star総合評価 75/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 40%

この本について

仕事に追われていると、自分が何に支えられて生きているのか分からなくなるときがあります。食事もただ「流し込んでいるだけ」みたいになっていて、世界とちゃんとつながれていない感覚がある。こういうときに、この本は少し視界を広げてくれました。 読者が保存していた抜粋を見ていると、多くの人が「植物と人間の関係って、こんなに根本的だったのか…」というところに反応しているように思います。トウモロコシやコムギ、イネが世界を支えている構造とか、コメとダイズを組み合わせると栄養が補完される仕組みとか、仕方なく食べているのではなく、長い歴史を経て“そうならざるを得なかった理由”がある。その事実に触れるだけで、自分の毎日の選択が少しだけ深くなるんですよね。 特に刺さったのは、種子が「保存できる富」だったという話です。植物の都合が人間社会の仕組みを生み、その延長線上にいまの私たちの働き方や暮らしがある。農業の重労働に縛られていく人類の姿は、便利さと引き換えに忙しさから抜け出せない現代とも重なるところがあって、読みながら妙に静かに納得しました。 日々の暮らしの背景をもう少し丁寧に理解したい人、世界史が苦手でも「人がなぜこう動いてきたのか」を知りたい人には特にしっくりくる一冊だと思います。自分の食卓や仕事の見え方が、ほんの少しですが変わりました。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

一粒の小麦から文明が生まれ、茶の魔力がアヘン戦争を起こした——。人類は植物を栽培することによって農耕をはじめ、その技術は文明を生みだした。作物の栽培は、食糧と富を生み出し、やがては国を生み出した。人々は富を奪い合って争い合い、戦争の引き金にもなった。歴史は、人々の営みによって紡がれてきたが、その営みに植物は欠くことができない。人類の歴史の影には、常に植物の存在があったのだ(本書の「はじめに」より)。 【本書の目次より】コムギ——一粒の種から文明が生まれた/イネ——稲作文化が「日本」を作った/コショウ——ヨーロッパが羨望した黒い黄金/ジャガイモ——大国アメリカを作った悪魔の植物/ワタ——「羊が生えた植物」と産業革命/チャ——アヘン戦争とカフェインの魔力/ダイズ——戦国時代の軍事食から新大陸へ/チューリップ——世界初のバブル経済と球根/サクラ——ヤマザクラと日本人の精神…… 【PHP研究所】
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