
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)
アンドレ・アンドニアン、川西剛史、山田唯人
日経BP / 2020-08-25
累計読者数53
平均ハイライト数 45.2件/人
推定読了時間 約5時間19分
star総合評価 76/100
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この本について
農業や食のニュースを見ていると、「結局どこが本質的な課題で、どこから手をつければいいのか」がよく分からなくなることがあります。物流の人手不足、輸出の追い上げ、技術革新、気候変動…。それぞれ単体では理解できても、全体像となると急に霧がかかったようになる感覚、僕自身よくあります。 この本は、その霧を少しずつ晴らしてくれました。例えば、東北で朝に水揚げされた魚が夕方には東京に届くようになる、といった物流改革の“具体的な未来像”が描かれていて、ただの課題列挙で終わりません。また、ノルウェーが国家単位でサーモンのブランド管理をして輸出競争力を高めた話は、日本が海外で評価されながらも十分に活かしきれていない現状を考えるきっかけになりました。さらに、センサーやAIを使った灌水・施肥の自動化など、現場で何が起きているかが細かく描かれていて、「技術で何が変わるのか」の実感が持ちやすいです。 農業の話に見えて、実は「市場の変化にどう向き合うか」「どこで付加価値を作るか」というビジネス全般に通じる視点が多いので、食や農業に関わっていない人にも刺さると思います。特に、断片的な情報に振り回されがちな人ほど、全体像をつかむ取っかかりになる一冊です。
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出版社による紹介
●待望の農業戦略白書 日本農業が高齢化、農地荒廃に直面しているのは事実ですが、これから先どのような戦略を立てるべきなのでしょうか。世界の食糧事情・食習慣の変化、農業手法の革新、プレーヤーの状況の理解無しには、これからの日本農業の戦略は立てられません。本書は、世界的なコンサルティング企業マッキンゼーによる大局観が得られる農業戦略白書。 マッキンゼーというと日本では戦略立案のプロというイメージが圧倒的に強いのですが、その顧客に多くの世界的な農業関係企業を抱えていることもあり、食糧・農業動向の分析には実績があります。また、ここ数年の日本農業への法人参入を受けて農業ビジネス改革のレポートも公開してきました。本書は、これまで蓄積されてきたマッキンゼーの内外の食糧・農業関連の知見を初めて書籍としてまとめるもの。単に世界動向をまとめるのではなく、各動向が日本に及ぼす衝撃も解説する内容となります。 本書は、食と農のグローバル・メガトレンドを1大状況の変化、2アグリテックなどの抜本的な技術革新、3政策・規制の変化、4食習慣・ソーシャルファクターの影響、5農薬・種子・肥料など上流プレイヤーの変化、6消費者ニーズの変化、7代替品・代替手法の進化、8新規参入プレイヤーの8つのポイントで整理し、各々が日本農業にどのような影響を及ぼすのかを解説し、日本農業の生産性向上に何が必要か、進むべき方向と解決策は何かを提言します。マクロからミクロまでバランスの取れた内容になります。
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