
2030年のフード&アグリテック
佐藤光泰、石井佑基、野村アグリプランニング&アドバイザリー株式会社
同文舘出版 / 2020-03
この本について
日々ニュースで「食の未来」みたいな言葉を見ても、自分の生活とどうつながるのかよく分からないまま、何となく不安だけが残ることがあります。人口は増えるのに農地は増えないし、農業の担い手は減り続けている。代替肉や昆虫食の話も聞くけれど、結局どこまで本気で広がるのか判断がつかない。僕もずっとこのあたりの距離感に迷っていました。 この本が面白いのは、未来の食を語るというより、「現場で何が起きているのか」を淡々と積み上げてくれるところです。例えば、1,000万円を超える自動運転トラクターの裏で“後付け”という現実的な選択肢が出てきていること。水不足で既存の灌漑が限界を迎える中、単位面積あたりの収量をどう上げるかが避けて通れないという指摘。さらに代替肉や昆虫食が、環境負荷の数字レベルでどれだけ効くのかを見せてくれるので、単なるトレンド話で終わらない視点が持てます。 読み進めると、自分の中の漠然としたモヤモヤが「何を知らなかったのか」に変わっていく感覚があります。「農業の効率化」と「環境負荷の軽減」が本当に両立できるのか、どこで技術がボトルネックになるのか。こうした“前提条件の理解”があるだけで、食のニュースの見え方がかなり変わりました。 テクノロジーが農業や食にどう入り込んでくるのかを、地に足のついた形で知りたい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
日本発「ロボットAI農業」の凄い未来 2020年に激変する国土・GDP・生活 (講談社+α新書)
窪田新之助

クリーンミート 培養肉が世界を変える
ポール・シャピロ, 鈴木 素子, and ユヴァル・ノア・ハラリ

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)
アンドレ・アンドニアン、川西剛史、山田唯人

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義
田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀, and 外村 仁

ルポ 食が壊れる 私たちは何を食べさせられるのか? (文春新書)
堤 未果
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要