ヨムナビ
新解さんの謎 (文春文庫)

新解さんの謎 (文春文庫)

赤瀬川 原平

文藝春秋 / 1999-04-10

累計読者数9
平均ハイライト数 5.6件/人
推定読了時間 約3時間18分
star総合評価 51/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 51%

この本について

仕事や日常で判断がぶれる時って、結局「何が正しいのか」より「自分の捉え方が固まってしまってないか」が気になるんですよね。実社会には虚偽や矛盾があって、正しさだけでは身がもたない。でも割り切るほど図太くもなれない。そんな時に、新明解国語辞典を“読む”という行為を通して世界を見直す本があるのか、と驚かされました。 『新解さんの謎』は、辞書の語釈をネタにしながら、言葉の向こうにある「人の身の重さ」みたいなものを淡々と掘り出してくれます。たとえば「世の中」「実社会」といった項目ににじむ、うやむやのまま進むしかない世界へのまなざし。あるいは、公園で鳥を見るような軽さではなく、辞書の中で遭難しかけるような体験。こういう“余白のある混沌”に触れると、日々の窮屈さが少し息をつけるんですよね。 個人的には、「正しさ」に寄りかかりすぎると逆に視野が狭くなるという感覚を、この本で思い出させてもらいました。攻める辞書、偏屈だけど妙に体温がある語釈を追っていると、世の中を一段ゆっくり見られるようになる。そんな読み心地です。 言葉の裏にある“生身”を感じたい人、世界の説明に疲れてきた人にすごく合う一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

辞書の中から立ち現れた謎の男は、魚が好きで苦労人、女に厳しく、金はない——。「新解さん」とは、はたして何者か? 三省堂「新明解国語辞典」のページをめくると、あなたは濃厚な言葉の森に踏み込んでしまう。【恋愛】【合体】【火炎瓶】【浮世】【動物園】……数々の、あまりに親切な定義に抱腹絶倒しながらも、「新解魂」に魅せられていく、言葉のジャングル探検記。“紙”をめぐる高邁深遠かつ不要不急、非パソコン的世界からの考察「紙がみの消息」を併録。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要