
コトバの謎解き ソシュール入門 (光文社新書)
町田 健
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推定読了時間 約4時間41分
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この本について
言葉って毎日使っているはずなのに、「自分の言っていること、本当に伝わってるのかな…」みたいな不安が消えないことがあります。相手の反応を見ながら微調整するけれど、それでもズレが残る感じ。僕も仕事で文章を書くたびに、この見えない溝の正体をずっと気にしてきました。 この本が面白いのは、そのズレを「個人の問題」じゃなくて、そもそも言語そのものが持っている構造として説明してくれるところです。たとえば、同じ日本語を使っていても、頭の中で理解している音素や意味の把握は人によって微妙に違うし、その差分がパロールとして表に出る。あるいは、単語が並ぶだけのシンプルな線状性が、実は語順という厳密な仕組みを生み、意味の伝わり方を決めている。こういう視点に触れると、「伝わらなさ」を責める気持ちよりも、「どうやって共有しているのか」に目が向き始めます。 読んでいて特に効いたのは、音素と意味の結びつきが恣意的であるという前提が、逆に言語の豊かさや柔軟さを支えているという点でした。だからこそ、僕らは毎回その恣意性の上で、相手との共通部分を探りながらやり取りしているわけで、コミュニケーションの手応えってそこにあるんだなと実感しました。 言葉との距離感をもう少し丁寧に持ちたい人、表現の「うまさ」よりも「伝わるとは何か」を考えたい人に静かに刺さります。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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出版社による紹介
本書は、現代言語学の方法を決定したスイスの偉大な言語学者フェルディナン・ド・ソシュールの学説を、できるだけ具体的にわかりやすく解説したものです。特に、私たち人間が、コトバを使ってどうしてコミュニケーションができるのかという、ソシュールが解明したかった問題を中心にしながら、コトバの本質的なしくみを探っていくことを目標にしています。
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