
辞書を編む (光文社新書)
飯間 浩明
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推定読了時間 約5時間22分
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この本について
言葉を使っていて、「これって本来どういう意味なんだっけ」とか、「なんとなく使っているけれど、自信がない」という感覚、けっこう日常で出てきませんか。仕事でも生活でも、言い回しひとつで伝わり方が変わるのに、その裏側がどう成り立っているのかは意外と知らないままです。辞書を引けば分かるはず…と思いながら、辞書そのものがどう作られているかはもっと知らない、というモヤモヤもあります。 『辞書を編む』を読むと、その滞留していた霧がゆっくり晴れていきます。例えば、辞書の語釈が「頭の中のイメージじゃなく、実際の用例から組み立てられている」という話は、自分の思い込みを一度外して考える感覚に近いものがありました。街でよく見る「キャ別」のような当て字が、誤字と断じるだけではなく、自然発生する表記として扱われうる、という視点も面白い。さらに、小型辞典は専門家よりも「一般の利用者に近い人」が語釈を書くほうが伝わる、というくだりは、仕事で説明に迷うときそのまま応用できる気づきでした。 結局この本は、辞書を題材にしつつ、「言葉をどう扱うか」という日常的な姿勢を整えてくれます。正しさだけでなく、今実際にどう使われているかを見る視点。科学的知識と日常感覚をどう線引きするかという態度。そういう地味だけれど効き目のあるバランス感覚が身につきます。 言葉に敏感になりたい人、仕事で説明が多い人にしっくりくる一冊だと思います。
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出版社による紹介
「右」「愛」「萌え」「キャバクラ」...。あなたなら、これらのことばをどう定義するだろうか。国語辞典を引くと、語釈の特徴が辞書によってそれぞれ違う。われらが『三省堂国語辞典(サンコク)』は、他の辞書とは違った視点で集めたことばに、誰にもまねのできない語釈をつけたい。でも、どうやって?―『サンコク』の改訂作業に追われる辞書編纂者が、辞書作りの実際を惜しみなく公開、「感動する辞書を作りたい」という情熱を語る。街なかでの用例採集、語釈をめぐる他辞書との競争など、知られざるエピソードを通じて、国語辞典がいかに魅力に満ちた書物であるかを伝える。
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