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なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論 (ブルーバックス)

なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論 (ブルーバックス)

野村泰紀

講談社 / 2022-04-14

累計読者数16
平均ハイライト数 14.3件/人
推定読了時間 約4時間23分
star総合評価 50/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 12%

この本について

仕事で行き詰まったときや、日々の選択に妙な重さを感じるとき、「自分が見てる世界ってどれくらい確かなのか?」みたいなモヤモヤが出てくることがあります。考えても答えが出ないので放置してきたのですが、この本を読んだとき、世界の“前提そのもの”を別の角度から見直す感覚がありました。 特に刺さったのは、「同時刻」という概念すら絶対的ではないという話や、宇宙が高温のビッグバン状態に入る前にインフレーションがあったという視点です。今の自分が「当たり前」と思っている枠のほとんどが、立つ場所を変えた瞬間に違う姿を見せる。それを数式ではなく、観測者の立場の違いとして描いてくれるので、日常の思考にもそのまま持ち込める感覚があります。 また、光が特別なのではなく、質量ゼロだから特別な振る舞いをするだけという説明や、ダークマターが“わからない物”ではなく“重力をもつ物質”として淡々と語られるところも、世界を理解しようとするときの余計な憶測を取り除いてくれます。大げさな神秘性ではなく、仕組みとして落ち着いて理解できるのがありがたいところでした。 自分の立っている基準そのものを疑いたくなるとき、この本はちょうどいい距離感で宇宙の見方を差し出してくれます。答えを急がないタイプの人ほど、じわっと効く一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「宇宙論」は、ここ100年で非常に目覚ましい発展をとげています。これら直近100年の宇宙論の歩みを、最先端の発展までを含め、宇宙論や素粒子論、量子重力理論などを専門とする著者が、徹底解説。はじめての「宇宙論」として本格的な、そして現代的な宇宙論を知ることができるような1冊になっています。 人間の宇宙への興味は、古来より尽きることはありませんでした。実際、古代エジプトからインド、ギリシャに至るまで、様々な「宇宙論」が考えられ、それらに基づいた神話や哲学が発展してきました。にもかかわらず、現代の宇宙論につながる「観測に基づいた系統的な世界観の構築」が始まったのは、かなり最近、ここ400年あまりのことなのです。 理論物理学の最前線では、私たちの宇宙を超えた、その外側や生まれる以前などについても議論できるようになってきています。これらの驚くべき成果は、主に20世紀に入って起こった爆発的な物理科学の発展によってもたらされたものであり、それはアルベルト・アインシュタインをはじめとする多くの科学者の長年における仕事の結果として得られたものです。 現代の宇宙論で科学的に調べることができる、私たちの宇宙が誕生してから約10のマイナス30乗秒後といった宇宙の「超初期」について紹介したり、恒星や銀河、銀河団といった現在私たちが見る構造の起源が、このような宇宙の超初期にどのようにして作られたのか、理論的な説明や、それを確認するための観測についても触れていきます。 よく耳にする「ビッグバン宇宙」や「インフレーション宇宙」といった言葉についても理解が進むように詳しく解説しています。 さらに、近年理論物理学者の間で急速に受け入れられつつある描像である「マルチバース理論」を紹介します。この最新の描像によれば、私たちが全宇宙だと思っていたものは無数にある「宇宙たち」の一つにすぎず、それら多くの宇宙においては素粒子の種類、性質およびそれを支配する法則、さらには空間の次元に至るまで、多くのことが私たちの宇宙とは異なっているとされるのです。 私たちのこの宇宙が始まる前から寿命について、またこの宇宙の外側まで、壮大なスケールで語られる、わかりやすい最先端の宇宙論です。
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