
カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」 (集英社新書)
室橋裕和
集英社 / 2024-03-15
累計読者数18
平均ハイライト数 15.4件/人
推定読了時間 約4時間25分
star総合評価 57/100
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この本について
仕事で異文化と関わることが増えると、「相手の背景を知らないまま接している気がする」というモヤモヤが出てきませんか。インネパ系のカレー屋に入るたびに、なんとなく気になっていたけれど深掘りするほどのきっかけもない。僕もずっとその状態でした。 この本は、あの店の奥にある事情を淡々と描きつつ、「見えていなかった構造」を教えてくれます。たとえば、メニューがどこも似ているのは、こだわりがないからではなく「失敗できない」という事情があること。家族を背負って送金するために、安全な選択肢に寄せざるを得ない姿が見えてくると、店の風景の解像度が一段上がります。また、ネパールの村から若い働き手が消えていく現実や、カーストの分業意識とネパール人の柔軟な働き方の違いなど、日本からだと想像しにくい背景も具体的に描かれています。日常で軽くふれていたカレー屋が、まったく別の意味を持って見えてくる感覚がありました。 表面的な「異文化ネタ」ではなく、他者の選択にある必死さを知りたい人に刺さる一冊です。読んだあと、何気なく入る店で働く人たちへの距離感が、少しだけ変わります。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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出版社による紹介
【どこにでもある「インドカレー店」からみる移民社会】 いまや日本のいたるところで見かけるようになった、格安インドカレー店。 そのほとんどがネパール人経営なのはなぜか? どの店もバターチキンカレー、ナン、タンドリーチキンといったメニューがコピペのように並ぶのはどうしてか? 「インネパ」とも呼ばれるこれらの店は、どんな経緯で日本全国に増殖していったのか……その謎を追ううちに見えてきたのは、日本の外国人行政の盲点を突く移民たちのしたたかさと、海外出稼ぎが主要産業になっている国ならではの悲哀だった。 おいしさの中の真実に迫るノンフィクション。 【目次】 はじめに 「ナン、おかわりどうですか?」 第一章 ネパール人はなぜ日本でカレー屋を開くのか 第二章 「インネパ」の原型をつくったインド人たち 第三章 インドカレー店が急増したワケ 第四章 日本を制覇するカレー移民 第五章 稼げる店のヒミツ 第六章 カレービジネスのダークサイド 第七章 搾取されるネパール人コック 第八章 カレー屋の妻と子供たち 第九章 カレー移民の里、バグルンを旅する おわりに カレー移民はどこへ行くのか
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