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吉田松陰 留魂録 (全訳注) (講談社学術文庫)

吉田松陰 留魂録 (全訳注) (講談社学術文庫)

古川薫

講談社 / 2002-09-10

累計読者数4
平均ハイライト数 3件/人
推定読了時間 約2時間16分
star総合評価 42/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 47%

この本について

日々、自分の判断や行動にどこまで責任を持てているか、ふと不安になることがあります。正しさを探しているつもりが、周りの空気や状況に揺れてしまう感覚は、僕もよくあります。そんなときに『留魂録』を読むと、誰かの壮大な偉人伝というより、人が迷いながらも「こうありたい」を選び続ける姿が静かに迫ってきます。 たとえば、若い松陰が海外情勢を必死に読み解こうとしていた場面は、知識そのものより「状況を前にして、自分の頭で考えようとする姿勢」に刺さります。処刑前の心の揺れも、強がりではなく、命への未練と使命感のあいだで揺れるごく人間的なものとして描かれていて、こちらの身にも覚えがあります。そして何より心を動かすのは、沼崎吉五郎が十数年、垢じむほどの紙片を守り続けた話で、誰かの覚悟は、こうして他者の行動を通じて受け継がれるのだと気づかされます。 この本は、大きく人生を変える派手な「答え」をくれるわけではありません。ただ、自分のふるまいを少しだけ丁寧にしたくなる視点をくれます。自分をごまかさずにありたいけれど、現実の中で迷うことも多い……そんな人には特に響くと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

切々と愛弟子に訴える最後の訓戒 炎の教師、松蔭の遺書 読みやすい大文字版 身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも 留置まし大和魂 志高く維新を先駆した炎の思想家吉田松陰が安政の大獄に連座し、牢獄で執筆した『留魂録』。 愛弟子へ切々と訴えかける最後の訓戒で、死に直面した人間が悟り得た死生観を書き記した格調高い遺書文学の傑作を味読・精読する。
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