
カラー版 近代絵画史 増補版(合本) (中公新書)
高階秀爾
累計読者数3
平均ハイライト数 9件/人
推定読了時間 約4時間14分
star総合評価 39/100
start序盤集中型
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この本について
最近、仕事でも日常でも「自分の感じ方ってこれでいいのか」と立ち止まることが増えました。周りに合わせる理性と、自分の中にうっすらある違和感。そのどちらも本音なのに、うまく折り合いがつかないまま時間だけ流れていく感じがあります。 この本を読んで救われたのは、近代の芸術家たちも同じように迷っていたという事実でした。自由を求めながら社会との距離に悩むロマン派、光を追いすぎて画面から他の要素が消えていったターナー、分析しすぎて形が溶けた印象派に対し、あえて輪郭線を戻したゴーギャン。彼らの矛盾や試行錯誤が歴史の中でどう折り重なっていくのかを知ると、自分のモヤモヤも「そういう時代の流れの一部なんだ」と静かに位置づけられる感覚があります。 もうひとつ大きかったのは、「作品はすべて特殊な状況のもとで生まれた」という視点です。歴史をたどることは、裏返しの自己確認だと書かれていて、これはかなり響きました。自分の今の選択や迷いも、何かの流れの上に立っているのだと思えるだけで、少し気持ちが整います。 自分の感じ方に名前をつけられずにいる人、ものの見方をもう一段深くしたい人には特に刺さると思います。
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出版社による紹介
絵画における近代は、印象派とともに始まる、といわれる。しかし、印象派の「革命」をもたらした要因がロマン主義の運動にあるとすれば、広い意味でのロマン主義に始まる大きな歴史の流れの中で近代絵画は理解される必要がある。十九世紀前半から第二次世界大戦にいたるおよそ一五〇年間の西洋絵画を概観。上巻は近代絵画の先駆者ゴヤから、ボナールに代表されるナビ派までを描く。名著をカラーで刷新。
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