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世に棲む日日(三) (文春文庫)

世に棲む日日(三) (文春文庫)

司馬遼太郎

文藝春秋 / 2003-03-10

累計読者数16
平均ハイライト数 40.4件/人
推定読了時間 約3時間54分
star総合評価 80/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 57%

この本について

仕事でも人生でも、判断を迫られたときに「これって本心からの選択なのか、それとも場当たりの処理なのか」と迷うことが多いですよね。自分の意思で動いているつもりが、気づけば空気を読んで流されていた…みたいな感覚、僕もよくあります。 『世に棲む日日(三)』を読んでいると、その迷いが少し整理されます。たとえば高杉晋作が、攘夷か開国かを思想ではなく戦略として扱う姿に触れると、「目的に対してどれだけ柔軟であれているか」を自分にも問い直すことになります。また、奇兵隊が身分を超えて成り立っていくくだりは、組織で働くうえでの固定観念がいかに視界を狭めるかを実感させられました。さらに、山県狂介のように派手さはないけれど実務を積み重ねて頭角を現していく人物を見ると、表に出る人だけが歴史を動かすわけじゃないという当たり前のことに、改めて救われます。 派手な名言よりも、ひとりの人間がどう判断し、どう役割を果たしていったか。その動きが丁寧に描かれているので、読んでいると自分の仕事の癖や弱点まで浮きあがってくる感覚があります。派閥や組織の論理に振りまわされがちな人ほど、静かに刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

海外渡航を試みるという大禁を犯した吉田松陰は、郷里の萩郊外、松本村に蟄居させられる。そして安政ノ大獄で死罪に処せられるまでのわずか三年たらずの間、粗末な小屋の私塾・松下村塾で、高杉晋作、久坂玄瑞、吉田稔麿らを相手に講義を続けた。松陰が細々と蒔き続けた小さな種は、やがて狂気じみた、凄まじいまでの勤王攘夷運動に成長し、時勢を沸騰させてゆく!
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