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合本 世に棲む日日(一)~(四)【文春e-Books】

合本 世に棲む日日(一)~(四)【文春e-Books】

司馬遼太郎

文藝春秋

累計読者数14
平均ハイライト数 16.9件/人
推定読了時間 約15時間19分
star総合評価 57/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 26%

この本について

仕事でも人生でも、「正しさ」を追うほど、周囲との温度差に疲れてしまうことがあります。理屈っぽいと言われたり、意見を出すタイミングを間違えて浮いたり、そもそも自分の役割が何なのか分からなくなったり。僕自身、そこがずっと悩みどころでした。 『世に棲む日日』を読むと、幕末の志士たちがまさに同じ場所でつまずき、でもそれぞれまったく違う形で抜けていったことが見えてきます。松陰のように「原理」からしか動けない人、高杉のように時勢の魔性を読み切る人、伊藤のように処理能力で時代を仕上げていく人。それぞれの思考癖や不得手、得手の扱い方が具体的に描かれていて、自分の癖をどう位置づけるかのヒントが出てくるんです。 特に響いたのは、正論でも「言うべき時期を誤ればただ刺戟になるだけ」という感覚や、思想そのものが人を縛りはじめる瞬間の描写。これって現代の職場でもそっくりで、どれだけ正しくても、状況が整わなければ動かないし、動けない。逆に、時が来れば凡庸に見える人ですら動き出す。そのリアルさが刺さりました。 自分の役割が分からなくなる人、正論と現実の間で迷いがちな人にほど、そっと効いてきます。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「思想」の師、「行動」の弟子。維新前夜の青春群像を活写した怒濤の歴史長編、全四巻合本版。 2015年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』の主人公は久坂玄瑞の妻、文(ふみ)。文の兄であり玄瑞の師である吉田松陰こそ、『世に棲む日日』前半の中心人物です。「人間が人間に影響をあたえるということは、人間のどういう部分によるものかを、松陰において考えてみたかった。そして後半は、影響の受け手のひとりである高杉晋作という若者について書いた」(「文庫版あとがき」より) 嘉永六(1853)年、ペリー率いる黒船が浦賀沖に姿を現して以来、攘夷か開国か、勤王か佐幕かをめぐり、国内には激しい政治闘争の嵐が吹き荒れていた。この時期、骨肉の抗争を経て倒幕への主動力となった長州藩には、その思想的原点に立つ松下村塾主宰・吉田松陰と、後継者たる高杉晋作がいた——。
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