![[決定版]菜根譚](https://m.media-amazon.com/images/I/91VF4ZIBXvL._SY500.jpg)
[決定版]菜根譚
守屋 洋
明日香出版社 / 2022-09-29
この本について
仕事でも生活でも、気持ちに余裕がないときって、自分でも驚くほど判断が荒くなったり、人にきつく当たってしまったりします。あとで反省するのに、同じことをまた繰り返してしまう。その「わかってるのに整わない心」をどう扱えばいいのか、ずっと悩んでいました。 『菜根譚』を読み返すと、そこに書かれている言葉は派手さこそないのに、こういうモヤモヤに静かに効いてきます。たとえば、調子がいいときほど慎重でいろ、とか、喜びの勢いで安請け合いするな、とか。成功のためのコツというより、「あとで後悔しないための姿勢」を淡々と示してくれるんですよね。人への向き合い方も同じで、冬の風ではなく春のあたたかさで接せよ、という章に出会うと、自分が最近どんな空気を振りまいていたかを振り返らざるを得ません。 もうひとつ刺さったのは、心の粗雑さを戒める部分です。せっかちな心は炎のように周りを焦がすし、冷たい心は氷のように人を遠ざける。こう言われると少し痛いのですが、逆に言えば、落ち着きと温かささえ戻せれば、状況はもっとシンプルになるのかもしれない、とも思えます。また、逆境は人を鍛える場だ、という視点も、無理に前向きになれとは言わず、ただ「ここで鍛えられているだけ」と受け止める余白をくれます。 派手な成功法より、日々の心の動きに手を焼いている人に向いている本です。自分を追い立てるのではなく、ちょうどいい距離感で軌道修正したいときにそっと効いてくるタイプだと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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