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[決定版]菜根譚

[決定版]菜根譚

守屋 洋

明日香出版社 / 2022-09-29

累計読者数20
平均ハイライト数 23.5件/人
推定読了時間 約4時間12分
star総合評価 61/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 18%

この本について

仕事でも生活でも、気持ちに余裕がないときって、自分でも驚くほど判断が荒くなったり、人にきつく当たってしまったりします。あとで反省するのに、同じことをまた繰り返してしまう。その「わかってるのに整わない心」をどう扱えばいいのか、ずっと悩んでいました。 『菜根譚』を読み返すと、そこに書かれている言葉は派手さこそないのに、こういうモヤモヤに静かに効いてきます。たとえば、調子がいいときほど慎重でいろ、とか、喜びの勢いで安請け合いするな、とか。成功のためのコツというより、「あとで後悔しないための姿勢」を淡々と示してくれるんですよね。人への向き合い方も同じで、冬の風ではなく春のあたたかさで接せよ、という章に出会うと、自分が最近どんな空気を振りまいていたかを振り返らざるを得ません。 もうひとつ刺さったのは、心の粗雑さを戒める部分です。せっかちな心は炎のように周りを焦がすし、冷たい心は氷のように人を遠ざける。こう言われると少し痛いのですが、逆に言えば、落ち着きと温かささえ戻せれば、状況はもっとシンプルになるのかもしれない、とも思えます。また、逆境は人を鍛える場だ、という視点も、無理に前向きになれとは言わず、ただ「ここで鍛えられているだけ」と受け止める余白をくれます。 派手な成功法より、日々の心の動きに手を焼いている人に向いている本です。自分を追い立てるのではなく、ちょうどいい距離感で軌道修正したいときにそっと効いてくるタイプだと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

仏教・儒教・道教を融合した、 400年経っても色あせない不変の処世術! 「菜根譚」は、「硬い野菜の根っ子(菜根)も、よく噛めば食することができるように、 苦しくつらい環境の中にいても、耐え忍ぶことによって志を成し遂げることができる」ということが由来になっています。 仕事の考え方から人間関係、自分との向き合い方から人生まで、 ゆとりをもってしなやかに生きるためのヒントが詰まっています。 悩みを抱えている人や、日々休まらないと感じている人に、 余計な強張りを解くように気づきをくれる言葉が満載です。 本書では、1つの項目が見開き2ページ完結となっており、 各項目にマンガとまとめフレーズが入っています。 「菜根譚」の入門として、また教養として大まかに知っておきたいという方にもおすすめです。 (はじめに より抜粋) 『菜根譚』は、今から400年前に書かれたものですが、 人生に悩む現代の私たちへ、豊かに生きるために目指すべき方向を示してくれます。 著者の洪自誠は、明国の優秀な官僚で、最初は役人としてキャリアをスタートさせました。 しかし、政治的動乱に巻き込まれて失脚。その後、苦渋の内に隠居生活を余儀なくされた人物です。 当時の明国は滅亡の危機にあり、日々、戦乱に明け暮れ、人々は不安と混乱の中に生きていました。 洪自誠は、醜い裏切りや権力闘争など多くの人間の裏側を見てきたのでしょう。 その中で、生きることの虚しさや悲しさなどを観察し続けてきました。そして最後には、達観の境地にたどり着いたのです。
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