
中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚 エッセンシャル版 ディスカヴァークラシック文庫シリーズ
洪自誠 and 祐木亜子
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2017-05-18
この本について
最近、誰かの言動に振り回されたり、自分の判断がこれでよかったのかと後からモヤモヤすることが増えていませんか。僕もそうで、「もう少し上手く立ち回れたはずだよな」と反省ばかりしていた時期に、菜根譚を読み返すことがありました。古典なのに妙に生活に近いところを突いてくるので、静かに刺さるんですよね。 特に、読者の方が保存していた「嫌われることを恐れない」「すべてを自分の責任と考える」「後悔しないかどうかで行動を決める」といった部分は、現代でもそのまま使える態度だと思います。たとえば、理屈っぽい人や意地の強い相手をどう扱うかに迷うとき、この本は「変えようとしない」という一歩引いた視点をくれるし、逆に自分が迷惑をかけた側のときには「忘れないこと」の大切さを冷静に示してくれます。極端な正義でもなく、完全に達観しているわけでもない、ちょうど現実的な落としどころを渡してくれる感じです。 もう一つ、この本が効くのは「今の自分をどう整えるか」が淡々と書かれているところです。死を思って日々を丁寧に過ごすとか、八分目でとどめておくとか、誰に対しても思いやりを保つとか。どれも派手ではないけれど、実際に続けていくと人間関係のイライラが減ったり、判断がぶれにくくなったりします。僕自身、忙しさで雑になりかけたときに読み返すと、少しだけ姿勢が立ち直る感覚があります。 人間関係に疲れやすい人、つい自分を責めすぎてしまう人、そして静かに軸を整えたい人には、特にしっくりくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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