
徒然草
兼好法師
PHP研究所 / 201208
累計読者数3
平均ハイライト数 2.7件/人
star総合評価 25/100
boltライト読書型
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この本について
人間関係や仕事で、つい気持ちが揺さぶられたり、やらなきゃいけないことほど先延ばししてしまったり…。頭では分かっているのに、心がついてこない瞬間ってありますよね。徒然草の抜粋を見ていると、今の私たちと変わらない迷いを、何百年も前の人が同じように抱えていたことに少し救われます。 兼好は「人の心は愚かなもの」とあっさり言い切りますが、それは責めるためではなく、揺れる心を前提にして生き方を整えようとする視点です。つい目先の欲に動かされてしまうことも、「そういうものだ」と見たうえで距離の取り方を示してくれる。習い事の段で語られる“できるまで隠れたいと言う人ほど身につかない”という指摘も、今の私たちが陥りがちな完璧主義と重なって、妙に現実的です。 さらに、恋や魅力に心を奪われる場面の描写は少し笑えるほど率直で、でも核心を突いています。理性でどうにもならない気持ちを「戒めよ」と言うのではなく、せめて扱い方を知ろうとする姿勢が残る。ここが、ただの説教臭さでは終わらないところだと感じます。 自分の弱さを否定しすぎず、でも放置もしない。そのバランスに悩んでいる人には、とても静かに効いてくる一冊です。
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