
新版 徒然草 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
兼好法師 and 小川 剛生
KADOKAWA / 2015-03-25
累計読者数4
平均ハイライト数 27件/人
推定読了時間 約8時間23分
star総合評価 56/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%
この本について
日々のタスクに追われていると、「自分は何を大事にしたいんだっけ」と急にわからなくなることがあります。気づけば余計な気遣いや情報に振り回されて、肝心なところがぼやけていく。そんな時に『徒然草』を読み返すと、思い込みや惰性で固まっていた視点がふっと揺さぶられるんですよね。 例えば「よろづのことは頼むべからず」や「第一のことを案じ定めて、一事を励むべし」という言葉は、やることを増やすより“減らすほうが難しい”現代の感覚に surprisingly そのまま刺さります。また「命は人を待つものかは」とか「つれづれわぶる人は…ただひとりあるのみこそよけれ」のように、無常とか孤独に向き合う場面では、強がらなくていいよと言われているような静かな安心感もあります。兼好は説教しないので、読んでいるうちに自分の癖や執着がそのまま見えてくる感じがあるんですよね。 全体として、この本は“答えをくれる”というより、いまの生活にそのまま持ち込める視点をぽんと渡してくれる存在です。雑談が無益に流れがちな場所で距離を取るヒントもあれば、勝とうと力むより「負けまい」と整えるほうが実は強い、みたいな具体的な行動の置き換え方もある。日常の微妙なつまずきをそのまま扱ってくれるのがありがたいところです。 自分のペースを取り戻したい人、いまの状況をいったん俯瞰したい人には、とくにしみると思います。
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出版社による紹介
無常観のなかに中世の現実を見据えた視点をもつ兼好の名随筆集。歴史、文学の双方の領域にわたる該博な知識をそなえた著者が、本文、注釈、現代語訳のすべてを再検証。これからの新たな規準となる決定版。 ※本文中に「(数字)」が付されている箇所は、各章段末に該当する注釈があります。「注」ご参照ください。
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