
枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)
角川書店
KADOKAWA / 2001-07-25
累計読者数6
平均ハイライト数 4.2件/人
推定読了時間 約3時間16分
star総合評価 28/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 21%
この本について
仕事でも日常でも、つい「正しさ」や「成果」に気持ちを引っぱられて、景色そのものを味わう余裕がなくなるときがあります。気持ちはざわつくのに、どう整えたらいいか分からない。そんな空白みたいな時間に触れてみると、意外と気持ちがほどけることがあります。 『枕草子』を読むと、まさにその“余白の感覚”が静かに思い出されます。冬は早朝がいい、とさらりと言い切る感じや、言うまでもない、と断ち切るように表現される言葉に、千年前の人の観察とテンポのよさがそのまま流れ込んできます。清少納言の世界には、現実の暗さを背負いながらも、あえて書かないという選択があります。そこが決して逃避ではなく、目の前の明るさを丁寧に拾い上げる姿勢として響いてきます。 もう一つおもしろいのは、皇后のもとに文化的な女性たちを集めて「場」をつくっていたという話です。自分がどんな才能に囲まれていたいのか、どの空気の中に身を置くと呼吸しやすいのか。そういう視点で人間関係や働く環境を見直すきっかけにもなります。小さな違和感を無視しない大切さをそっと思い出させてくれます。 日々のスピードに置いていかれそうなときに、もう一度“感じるモード”を取り戻したい人に刺さる本だと思います。慌てて答えを探さなくても、ページをめくるだけで少し呼吸が整う、そんな存在でした。
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出版社による紹介
源氏物語とともに王朝文学を代表する珠玉の随筆集。清少納言のたぐいまれな感性により描写された機知にあふれた宮廷生活を、現代語だけでも味わえる好書。初めて古典を読む方のための現代語訳。原文総ふりがな付き。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
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