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「感情」から書く脚本術

「感情」から書く脚本術

カール・イグレシアス and 島内哲朗

フィルムアート社 / 2016-04-25

累計読者数55
平均ハイライト数 55.6件/人
推定読了時間 約6時間31分
star総合評価 70/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 11%

この本について

物語を作ろうとするとき、「面白くしたいのに、どこをどう直せば読者の心が動くのか分からない」と立ち止まってしまうことがよくあります。自分では筋は通っているつもりでも、読み手からすれば“どこか普通”に見えてしまうあの感じ。私はいつもそこでつまづいていました。 『「感情」から書く脚本術』は、そういう行き詰まりに対して、抽象的な励ましではなく「読者がなにを感じたいのか」を手触りのあるレベルで示してくれます。目新しさと見覚えのバランスをどう作るか、テーマを前提ではなく問いとしてどう立ち上げるか、そして“自分が興奮しない題材は読者も興奮しない”という身も蓋もないけれど外せない現実。このあたりが、自分の企画メモを見直すときにかなり効きました。特に、コンセプトを固めたらそこから外れないという話は、途中で迷走しがちな自分にはよく刺さりました。 読者が保存した抜粋を見ていると、「心臓を掴む」「目が離せない」といった“感情の動きそのもの”に魅力を感じている人が多いように思います。この本は、まさにそこをどう再現するかを具体的に扱っているので、読み終えると「感情を揺らす」とは技術なんだと静かに腹落ちします。派手なノウハウよりも、読者がどんなときに心を奪われるかを地道に考えたい人に向いています。 物語の芯に何を置けばいいか迷っている人、そして「なんとなく弱い企画」から抜け出したい人には特に届く一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

あなたが映画の「魔法」を信じたいなら、この本を読まないことをお勧めする。上級テクニックを紹介することによって、銀幕の魔法を解体してしまう。手品を見て感激したあとで種明かしをされるようなものだ。 (本文抜粋より) 私たちが、映画や小説の世界にのめりこんで時も忘れて楽しめるときかかっている「魔法」、その正体とは、物語の始めから終わりまで心を揺さぶる「感情的インパクト」のこと。人は感情を動かされるために、映画のチケットを買い、数時間を費やすのです。 本書の原題は「Writing for Emotional Impact」、つまり「感情的なインパクトを起こすための書き方」です。読者や観客の感情を掻き立て、心をつかんで離さないためのあらゆる設計を、あますところなく伝授します。 脚本の基礎を身に着け、テクニックも駆使しているのに、なぜ自分のホンが採用されないのか。それは「魔法」がとけてしまう瞬間がどこかにあるからです。1ページ目から大事なのです。一瞬たりとも、一行たりとも気は抜けないのです。著者は数々の脚本家の卵たちを教えた経験から、物語がつまらないのではなく語り方が下手なのであり、求められているのは「読者に感情的な体験を提供することだけ」と解きます。本書では、名作の脚本を徹底的に解体し、語り方を分析しながら、キャラクター造形や構成など大枠はもちろん、場面(シーン)でのやり取り、一つ一つの台詞、単語ひとつに至るまで、細かく具体的な技巧を指南。二度と同じ目線で同じ作品・脚本を観られなくなるはずです。 脚本の基礎は大事ですが、他の本で学んでください。基本から最高の1本までの長い道のりにおいて、もう一歩を抜け出したいときに、本書は必ず役立ちます。合わせて、同著者の『脚本を書くための101の習慣』もぜひご一読ください。
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