
万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)
角川書店
KADOKAWA / 2001-11-22
この本について
古典って気になるけど、いざ開くと専門用語や背景の多さに気持ちが折れること、ありませんか。自分もずっとそうで、「結局どこから入ればいいんだろう」と迷っていました。万葉集も“すごいらしい”とは知りつつ、歌の種類や時代ごとの変化を自分の中で結びつけられないまま、ページを閉じてしまうことが多かったんです。 このビギナーズ版は、そのモヤモヤをほどく道案内みたいな役割をしてくれました。四千五百首以上の膨大な歌を、相聞や挽歌といった分類だけでなく、口誦から記録へ移る流れ、集団から個人へ心情が開かれていく変化といった“歌がどう育っていったか”の目線で読ませてくれる。例えば、作者未詳の二千首が人麻呂や家持を下支えしている、という説明は、万葉集が個人の名作だけで成り立っているわけではないことを素直に理解させてくれます。雪がめでたい意味だったとか、袖を振るが求愛や呪術の動作だったとか、細かい生活感に触れられるのも読んでいて楽しいところでした。 昔の人の恋や別れ、季節へのまなざしが、決して遠い世界のものじゃないと実感できたのは大きかったです。歌が観念的になっていく時期もあれば、逆に写実的な息づかいが強まる時期もある。その揺れを知ることで、今の自分の感情も「こういう波って昔からあったんだな」と安心できる瞬間がありました。 古典を“作品集”としてではなく、“人の声が積み重なった歴史”として味わいたい人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









