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「神道」の虚像と実像 (講談社現代新書)

「神道」の虚像と実像 (講談社現代新書)

井上寛司

講談社 / 2011-06-17

累計読者数4
平均ハイライト数 35件/人
推定読了時間 約3時間2分
star総合評価 65/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 19%

この本について

歴史の話を読んでいると、「神社ってどこまで昔から自然に生まれたものなんだろう」とか、「神道って宗教なのか政治なのか、どこで線を引けばいいのか」といったモヤモヤが残ることが多いと思います。自分もずっと曖昧なままにしてきた部分でしたが、この本はそのぼんやりを一気にほぐしてくれました。 特に刺さったのは、神社が“太古からの自然信仰の延長”ではなく、律令国家の成立と天皇制の位置づけとセットでつくられた政策的な装置だった、という視点です。読者が保存していた抜粋も、この「意図して創られた構造」を示す箇所が多くて、そこにモヤモヤの芯があったのだろうなと感じます。天皇を中国皇帝とは異なる存在として位置づけるために仏教や律令法がどう使われ、在地の祭祀権が国家に吸収されていったのか。これらを踏まえて「神社とは何か」を見直すと、景色がまったく違って見えてきます。 神話も含めて「最初からあったもの」と思い込みがちな領域を、一度フラットに見直したい人に刺さる本です。歴史の話というより、ものの見方を一段深くするための道具として、自分はかなり助けられました。

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出版社による紹介

太古からの民族の信仰? それは幻想にすぎない。律令国家の形成、中世の動乱、西欧の衝撃……。危機に直面するたび「太古からおのずからある」ものとしてつくられた「こころの形」。現代の日本人をも捕らえて放さない幻想を打ち砕く。
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