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浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか 仏教宗派の謎 (幻冬舎新書)

浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか 仏教宗派の謎 (幻冬舎新書)

島田裕巳

河出書房新社 / 201709

累計読者数3
平均ハイライト数 6件/人
star総合評価 40/100
boltライト読書型
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この本について

人と宗教の距離感って、考えようとすると急に霧が出るような感じがしませんか。お寺とのつきあいは形だけなのに、家の慣習としては無視できないとか、自分では無宗教だと思っているのに、いざとなると宗派が出てくるとか。日常のすぐそばにあるのに、仕組みがよく分からないまま過ぎてしまう部分が多いな、と自分でも感じていました。 この本が面白いのは、「日本の仏教の成り立ち」を歴史として淡々と追っているのに、読みながら自分の生活の輪郭がちょっとクッキリするところです。たとえば、檀家制度が本来は行政の下請けとして機能していたことを知ると、いま僕たちが感じている距離感は割と自然なものなんだと分かってくるし、宗派という意識が実は近世以降に明確になっていったという流れを知ると、宗教が「生まれたもの」ではなく「作られてきたもの」だと腑に落ちます。さらに、無宗教という感覚が天台本覚論の影響だと知ると、自分の意識にも歴史の積み重ねがあるんだなと妙に納得してしまうんです。 派手さはないけれど、生活の背景を静かに整えてくれる一冊でした。日本の宗教との距離感にぼんやり違和感がある人に刺さると思います。

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