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日本人はなぜ無宗教なのか (ちくま新書)

日本人はなぜ無宗教なのか (ちくま新書)

阿満利麿

累計読者数5
平均ハイライト数 79件/人
star総合評価 70/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 28%

この本について

「自分は無宗教だと思ってるけど、神社にはなんとなく行くし、葬式も普通に受け入れている。この“なんとなく”って何なんだろう」。そんな違和感を抱えたまま、答えを先延ばしにしてきた方には、この本がけっこう効きます。読んでみると、日本人の宗教観って、信条よりも生活習慣や村のつながりから生まれてきたものが多くて、「特別な決心をしない信仰」がずっと続いてきたという視点にまずハッとさせられます。 面白いのは、仏教が「葬式仏教」と呼ばれるようになった背景や、神道が国家の仕組みとして扱われてきた歴史が、今の“無宗教っぽさ”にそのままつながっているところです。たとえば、死者をホトケと呼ぶのが、実は仏教ではなく昔の自然宗教の考え方の延長だったり、個人の祈願が神社で行われるようになったのはわりと最近のことだったり。自分の感覚がどこから来ているのかが、静かに腑に落ちていきます。 「自分の宗教観を言葉にしづらい人」「日本人論がふわっとしたまま気になっている人」には刺さるはずです。結論を押しつけるタイプの本ではなく、むしろ、日常でなんとなく抱えてきたモヤモヤに名前をつけてくれる一冊でした。

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