
龍馬史 (文春文庫)
磯田道史
累計読者数8
平均ハイライト数 7.4件/人
推定読了時間 約4時間37分
star総合評価 44/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 16%
この本について
仕事でも日常でも、歴史を学んでいるつもりなのに「結局、人物像ってどこまで本当なんだろう」とモヤモヤすることがありませんか。とくに有名人ほど物語化されすぎて、現実の判断や行動にどうつながるのかが見えなくなる瞬間があります。僕も龍馬はずっと“英雄”のまま距離がありましたが、この本を読むと、その輪郭がじわっと実像に寄ってくる感じがあるんです。 たとえば、龍馬の「恐れ知らず」の行動力は美談ではなく、場合によっては相手を締めあげるような生々しい場面と隣り合わせだったこと。逆に、自信家と言われる維新の中心人物たちの“根拠のない自信”がどれほど実務を動かしていたのか。さらには、政治的な動きを商売に変換する発想や、口約束を信用せず「実際に動くか」で相手を判断する現実感。どれも歴史の棚に置いておく話ではなく、僕らが組織で動く時の判断にそのまま降りてくる視点でした。 もう一つ、この本が面白いのは「史料は本当にそのまま信じていいのか」という姿勢を何度も突きつけてくるところです。手紙すら“後世に残る前提で書かれた”と知ると、情報との距離感が変わります。職場でもネットでも、誰かの言葉を真に受けて迷うことがある人には、この視点はかなり効くと思います。 龍馬を英雄としてではなく、「突破力もあるけれど危うさも抱えた一人の実務家」として見たい人に刺さる一冊です。僕自身、歴史を読む目的が少し変わるような読後感でした。
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出版社による紹介
明るくて合理的、自由で行動的。貿易を行い、戦争もする「海軍」として、亀山社中を創設し、薩長同盟を実現させた坂本龍馬は土佐藩で、どのように育まれたのか?どんな世界を見ていたのか?誰に暗殺されたのか?龍馬をめぐる数々の謎に歴史家の磯田道史が挑んだ。龍馬を知れば、幕末が見えてくる。
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