
無私の日本人 (文春文庫)
磯田道史
累計読者数3
平均ハイライト数 6.7件/人
推定読了時間 約6時間55分
star総合評価 48/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 50%
この本について
最近、正しいと思うことほど声に出しにくかったり、弱い立場に寄り添おうとすると「きれいごと」と言われたり、なんだか身動きが取りにくい場面が増えた気がします。自分の中の小さな良心みたいなものが、現実の前でいつも負けそうになる。そんなときに『無私の日本人』を読むと、少しだけ背筋が伸びるというか、「それでもこうありたい」という気持ちが静かに戻ってきました。 この本が効くのは、立派な英雄譚だからではなく、むしろ人間くさい迷いと行動が丁寧に描かれているからだと思います。自分の名誉よりも民のために奔走した人物がいたことや、変化はまず誰かの頭の中に生まれる小さな気づきから始まるという描写に触れると、「今の自分の小さな違和感も無駄じゃない」と思える。さらに、強い者が弱い者を翻弄してきた歴史を正面から書いてあることで、現代の不公平感をどこに置けばいいのか、少し整理がつく感覚もあります。 大げさに未来を変えようとか、道徳的に生きろと言ってくる本ではありません。でも、濁ったものを少しでも清らかな方へ動かす力をもつ人が確かにいた、という事実に触れるだけで、自分の行動の基準がすっと整う気がします。忙しさで視野が曇ってきたとき、小さな正しさを手放したくない人に刺さる一冊です。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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出版社による紹介
『武士の家計簿』から九年、歴史家・磯田道史が発見した素晴らしき人々。穀田屋十三郎、中根東里、大田垣蓮月。江戸時代を生きた三人の傑作評伝。
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