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素顔の西郷隆盛(新潮新書)

素顔の西郷隆盛(新潮新書)

磯田道史

新潮社 / 2018-03-29

累計読者数7
平均ハイライト数 12.4件/人
推定読了時間 約2時間50分
star総合評価 58/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 49%

この本について

仕事でも人間関係でも、「正しさより、人からどう見られるか」に振り回されてしまうことがありませんか。私もつい、欠点の少なさや無難さのほうに逃げてしまう瞬間があります。でも本当に人を動かすものって、別のところにあるんじゃないか……と、この本を読んで思い直しました。 『素顔の西郷隆盛』は、豪傑伝説というより、欠点ごと人を惹きつけてしまう西郷の“むき出しの人間性”を描いています。読んでいて刺さったのは、まず「完璧さより迫力が効く場面がある」という点。失敗して島に飛ばされても、そこから戻って一気に情勢をひっくり返す強さは、傷を隠すよりもむしろ曝け出したほうが人の心に響くことがあると示してくれます。さらに、危険な場面でも単身で飛び込む覚悟には、論理や計画より“腹をくくるタイミング”が人の信頼を決めるという厳しさがありました。そしてもう一つ、彼が毎日唱えさせられていた「心こそ貴さを決める」という教えが、行動レベルで具体化されていたこと。観念ではなく、実生活に落とし込んで判断していたからこその行動力なんだと思います。 きれいごとより“人の揺らぎ”に興味がある人に刺さる一冊です。歴史の本だけれど、読んでいる自分の迷いにも直接触れてくるところが多くて、読み終わったあと「自分は何に腹をくくれるだろう」と静かに考えさせられました。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

今から百五十年前、この国のかたちを一変させた西郷隆盛とは、いったい何者か。薩摩での生い立ちから、悩み多き青春と心中未遂、流謫の南島から幕末の渦中へと舞い戻り、策謀と戦闘の果てに倒幕を成し遂げ、ついには賊軍として西南戦争で自決するまで――後代の神格化と英雄視を離れて、「大西郷」の意外な素顔を活写、その人間像と維新史を浮き彫りにする。
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