
司馬遼太郎が描かなかった幕末 松陰・龍馬・晋作の実像 (集英社新書)
一坂太郎
集英社 / 2013-09-18
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推定読了時間 約5時間5分
star総合評価 51/100
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この本について
歴史の人物像って、どうしても「物語として整った姿」で覚えてしまいがちですよね。自分も幕末の話になると、司馬遼太郎の世界が頭に浮かんで、そこから離れられなくなることがあります。でも実際には、松陰や龍馬や晋作も、迷ったり、失敗したり、行き過ぎたりしながら動いていたはずで、その生々しさをどう受け取ればいいのか悩んでいました。 この本は、まさにその「整いすぎた人物像」に少し違和感がある人向けです。たとえば、松陰が密航にこだわりすぎて周囲を困らせた話や、象山塾での議論のぶつかり合い、晋作の父との関係、さらには獄中での葛藤など、断片的に知っていた出来事が、実際はどういう場面で起き、どんな温度だったのかが立体的に伝わってきます。自分の中のイメージが上書きされるというより、「ああ、人間ってこういうふうに揺れるよな」と気づかされる感じに近いです。 一番しっくりきたのは、彼らが決して一直線の志で動いていたわけではなく、その都度、環境や人間関係や情緒に押されたり、逆らったりしていたということ。だからこそ、今の自分の迷いや判断にも重ねやすい。歴史を英雄譚としてではなく、同じ地面の上を歩いていた人たちの記録として読みたい人に刺さる本です。
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出版社による紹介
国民的作家として読み継がれている司馬遼太郎。そのあまりの偉大さゆえに、司馬が書いた小説を史実であるかのように受け取る人も少なくない。しかし、ある程度の史実を踏まえているとはいえ、小説には当然ながら大胆な虚構も含まれている。司馬の作品は、どこまでが史実であり、何が創作なのか?吉田松陰、坂本龍馬、高杉晋作が活躍する司馬遼太郎の名作をひもときながら、幕末・維新史の真相に迫る。
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