
あなたを天才にするスマートノート
岡田斗司夫
文藝春秋 / 2011-02
この本について
仕事でも日常でも、頭の中がごちゃついて「結局なにから手をつければいいんだろう」と止まってしまうことが僕はよくあります。考えたいことは山ほどあるのに、気づけば目の前のタスクに押し流されて、あとで振り返ると何も残っていない感じ。そんなモヤモヤの時期に出会ってけっこう助かったのが『あなたを天才にするスマートノート』でした。 この本は、いわゆる効率化のノート術とはちょっと違って、「脳の負荷を減らしながら、自分なりの考え方を育てる」ことに重心があります。例えば、右ページに行動を淡々と記録して点をつけるだけで、自然と点の低い行動を避けるようになる話は、やってみると本当にその通りでした。さらに、左ページの“なんでも書いていい”余白が効いていて、右側を埋めたあとに「もったいないからちょっと書くか」という軽さで考えが広がっていく感じも、実際にやるとよくわかります。頭の中だけで考えていると、どうしても手前の答えに寄ってしまうのですが、ページを分けるだけで思考の層が変わるのが面白いところです。 もうひとつ役に立ったのは、「自分のお題で2ページ使って考える」という姿勢でした。人の正解を追うんじゃなくて、いまの自分はどう考えるのかを形にする。それを積み重ねると、著者のいう“面白さ”──自分なりの論理体系みたいなものが、少しずつ育っていく感覚があります。大げさに人生が変わるというより、「昨日よりちょっとだけ考え方がマシになる」くらいの変化ですが、僕はそのくらいがちょうどよかったです。 情報に流されやすくて、気づくと自分の考えが薄くなってしまう…そんな人には静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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