
実践経営哲学 (PHP文庫)
松下 幸之助
PHP研究所 / 2001-05-01
この本について
経営に限らず、仕事でも私生活でも「これって何のためにやっているんだっけ」と手が止まる瞬間ってけっこうありますよね。頑張ってはいるのに、判断の基準が揺れるというか、自分の中の“土台”が定まっていない感覚。誰でもある迷いだと思います。 松下幸之助の『実践経営哲学』は、その土台をいちど丁寧に見直すきっかけになります。といっても、立派な理想を掲げようという話ではありません。むしろ読んでいて刺さるのは、読者がメモしていた抜粋にもあるように、「会社は何のために存在しているのか」とか「成功は運だが失敗は自分のせい」といった、経営の根っこを“生活感のある言葉”で問い直してくるところです。理念を作るより前に、日々の仕事で言うべきことを言う、集金まできちんとやる、余剰を出さない。その当たり前を積み重ねる視点が、逆に今の自分を落ち着かせてくれるんですよね。 もうひとつ大きいのは、“余裕を持つ”という発想。資金でも組織でも、必要な量だけ準備するのではなく、季節や不景気に左右されないための「ダム」を持つという考え方です。これは仕事の段取りにもそのまま応用できて、ぎりぎりで動いて苦しくなりがちな人ほど刺さるはずです。さらに、「衆知を集める」姿勢が強調されていて、自分の能力だけで勝負しようとすると息が詰まる場面でも、チームで補い合うことの必然性に気づけます。 経営者向けの本と思われがちですが、実際は「判断に迷ったときの拠り所を持ちたい人」にすごく向いている一冊です。理想よりも現実、抽象よりも日常の行動に寄り添ってくれる本なので、仕事の基準がブレやすい時期に読み返すと、ゆっくり効いてきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









