
倒産寸前から25の修羅場を乗り切った社長の全ノウハウ
近藤 宣之
ダイヤモンド社 / 201904
この本について
日々、会社の舵を握りながら「自分は何のために続けているんだろう」と立ち止まる瞬間ってありますよね。数字に追われるほど、理念とか“あり方”みたいな話はつい後回しになりがちですが、後回しにした分だけモヤモヤも大きくなる。僕自身もそのループに何度もはまりました。 この本は、そういうときに“視点をいったん素の位置に戻してくれる”感じがありました。著者の語る「会社を赤字にしてはいけない」というシンプルな原則も、利益至上主義というよりは「雇用を守るには、まず会社が倒れないこと」という、経営の現場でしか出てこないリアルな視点なんですよね。営業だけでなく技術にもインセンティブを分配する仕組みや、定価を決める時点から現場の声を取り込む姿勢など、具体的な運営の話が多いのに、根っこには“社長のあり方”を整えることがすべてにつながるという一貫性があります。 僕が特に刺さったのは、修羅場の中でも心の安定を保てた理由として「システム手帳に、何をすべきかを書き出していた」と語る部分でした。抽象論じゃなく、行動を変えるための小さな習慣が淡々と描かれているところに救われます。明るさを失わないことや当事者意識を育てることも、“気合い”ではなく仕組みと態度の積み重ねとして語られているので、読んでいて自分にも置き換えやすいです。 「理念と現実の間でずっと揺れている」「経営判断の軸がぶれやすい」と感じている人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの37%が集中しています。
読書の順序
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