
ポップな経済学
ルチアーノ・カノーヴァ、高沢亜砂代
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2018-08-25
この本について
日常のニュースやSNSを見ていて、「なんで人ってこんなに流されるんだろう」とか、「自分の判断ってどこまで自分のものなんだろう」とモヤっとすることがよくあります。仕事でも同じで、チームの意思決定が気づけばどこかに偏っていたり、誰かの一言で空気が変わったりしますよね。頭では分かったつもりでも、実際の場面ではうまく整理できないまま流れてしまう。僕もずっとその繰り返しでした。 「ポップな経済学」は、そういう“説明しづらいけど確かに存在する力”を、ゲームの仕組みや行動データなどの具体例を通して見える化してくれます。例えば、デフォルト設定だけで人の行動が変わる話や、オンラインの行動が雪だるま式に広がる情報カスケードの構造は、職場のちょっとした空気の変化にもつながっていると気づけます。また、幸福度を測る調査の例が示してくれるのは、思っている以上に自分の感情は環境に左右されるという現実で、これは働き方や予定の組み方にもそのまま応用できました。 そして一番刺さったのは、企業やサービスが人の“スイッチ”をどう捉えているのかが、そのまま自分の行動のクセを知るヒントにもなるところです。誘惑に弱いタイミングや、流されやすい条件があると分かるだけで、選択の仕方が少しラクになります。 自分や周りの行動の理由を、感覚だけでなく現実的に理解したい人に向いている一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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